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Caramel 24 Carat

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プルシアンブルー「ベロ藍」とセシウム吸着材




北斎の冨嶽三十六景は、藍色がとても印象的です



天才絵師、葛飾北斎(1760~1849)の藍色のモノトーンで刷られた10作品の中の一枚

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甲州石班沢(こうしゅうかじかざわ)1831年頃
海にせり出した岩の上から、漁師が、投縄を引き揚げている!そして、遠くに霞む富士山。遠近法による大胆なアングルは、傑作たる所以ですが、かつドラマチックです!

やはり北斎と言えば、荒れ狂う波頭のアールから覗く富士山でしょうか
 
神奈川沖浪裏1831年頃b0209886_1064557.jpg
この冨嶽36景シリーズが、70才を過ぎて描いたものだというから驚きですが、一方、ベロ藍なくしてこのシリーズは誕生しなかったようにも思えます。。

青い空や海を描こうとしたならば、絶対欲しいのが綺麗で澄んだ青色ですから。。

プルシアンブルー(Prussian blue)は、(ベロ藍はベルリン藍がなまってベロ藍と呼ばれたらしい)名前のとおり、ドイツ・ベルリンで、1704(宝永元)年から1710(宝永7)年にかけて、染色・塗料製造に従事していたディースバッハと錬金術師ディッペルが、フローレンスレーキという赤い顔料を作ろうとした時、偶然、青色顔料(フェロシアン化鉄)を発見したたそうです。それまでの、自然の植物から作られた青色は、時間が経つと退色してしまう欠点があった。


b0209886_12202020.jpg@ちなみに、ディッペルさんことヨハン・コンラッド・ディッペルは、かのフランケンシュタイン城に住んでいたことがあったらしい。。!


13世紀以前に建てられたドイツ・ダルムシュタット近郊のフランケンシュタイン城

◆◆◆
日本にプルシアンブルー(ベロ藍)が入ったのは、1807(文化4)年、オランダ船の船員の脇荷として長崎へ持ち込まれたという記録が残っている。長崎県立図書館には、「見帳」といってプルシアンブルーの入荷台帳が保存されている。

北斎にとって幸いだったのは、ちょうど1830年(天保初年)頃に、長崎に荷揚げされる「ベロ藍」の値段が、暴落し、それまでの値段の10分の1になったという。。

なぜ、急激な価格変動があったのか!?1827年、中国、広東市場が、イギリス・オランダの東インド会社に対し、突然「No,DEMAND(不要)」のサインを出したという。その一年半後、ラッキーなことに日本で価格が暴落した。。じゃどうして中国はもう要らないといったのか?一説には、中国で生産できるようになったから、そして、北斎たち大衆浮世絵師が使ったのは、その安い、中国産だっただろうということである。。ということは、ベルリン産の高価なものから、中国産の安価なものに品替えされた結果の価格変動であったということなのかな。。この頃の中国はアヘンの輸入増大でけっこう大変だったこともあったのかしら。。

以下Wikiより

◆アヘン戦争
銀の高騰 [編集]アヘンの輸入量は1800~01年の約4500箱(一箱約60kg)から1830~31年には2万箱、阿片戦争前夜の1838~39年には約4万箱に達した。このため1830年代末にはアヘンの代価として清朝国家歳入の80%に相当する銀が国外に流出し、国内の銀流通量を著しく減少させて銀貨の高騰をもたらした。当時の清は銀本位制であり、銀貨と銅銭が併用され、その交換比率は相場と連動していた。乾隆時代には銀1両(約37g)は銅銭700~800文と交換されていたが、1830年には1200文となり30年代末には最大で2000文に達した。また、地丁銀の税額は銀何両という形で指定されるが、農民が実際に手にするのは銅銭であったため、納税の際には銅銭を銀に換算しなければならなかった。したがって銀貨が倍に高騰するということは納税額が倍に増えることに等しかったのである。
←むごいお話です。どこかの某国もうっかりというか、すでに貢いでいるやも知れません?


@ところで、おもしろいことに、欧米では、ヘリコプターでブドウ畑に薬剤を散布する際、この顔料プルシアンブルーを混入するという。広大な畑での散布状況を、すでに散布されたか否かを青色で判断するらしい。人畜にはまったく無害。


Googleの北斎生誕250年ロゴ 2010.10.30
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@プルシアンブルーでググっていてわかったことですが、まあ、なんと驚き!



2011年8月24日 発表
独立行政法人 産業技術総合研究所
プルシアンブルーを利用して多様な形態のセシウム吸着材を開発

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-汚染水や土壌などさまざまな環境に適用可能-
ポイント
•安価な顔料であるプルシアンブルーを利用し、優れたセシウム吸着能力を持つ吸着材を開発
•用途に応じて、布状、液状、ビーズ状など多様な形態のセシウム吸着材が使用可能に
•放射性物質漏洩事故などにおける環境中の放射性セシウムの除去に期待



◆放射性セシウム
核分裂を起こし、放射線を発するセシウム原子の総称。東京電力福島第一原子力発電所の放射性物質漏洩事故では、半減期の長いセシウム134(半減期約2年間)とセシウム137(半減期約30年間)が、長期間にわたり放射線を発している



で、これは、すでに現場で活用されているのでしょうか?


   独立行政法人 産業技術総合研究所
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by caramel24carat | 2012-04-20 13:50 | 建物・アート
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