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ラ・ファージュとステンドグラス




ジョン・ラ・ファージュとステンドグラスについて



@窓ガラス越しの春雨も風情があって和みます~☂


前に、ペリー提督やアメリカ南北戦争、ノースカロライナについてちょっと調べたりしている時に、
ジョン・ラ・ファージュ(John La Farge ,March 31, 1835 – November 14, 1910)という人物について知りました。

日本ではあまり馴染みがないというかワタクシが知らなかっただけですが、日本にも訪れたこともあると知って、もう少し調べてみました。
ジョン・ラ・ファージュは、大変著名なステンドグラス作家で乳白色ガラスで有名なのだそうです。

クジャクと芍薬 Peacocks and Peonies I 1882
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Smithsonian American Art Museum 2nd Floor, East Wing  
Gift of Henry A. La Farge
1936.12.1

ティファニーと言えば誰でも知ってますが、ガラス工房『ティファニー・スタジオ』を立ち上げた、
ルイス・カムフォート・ティファニー(Louis Comfort Tiffany、1848年2月18日-1933年1月17日)らと同時代のステンドグラス作家ということです。

ジョン・ラ・ファージュは、1835年、ニューヨークで、フランス系移民の裕福な家に生まれる。

Autumn 1902, French Cultural Embassy   ラファエル前派を連想する人物
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The Payne Whitney house

@ラ・ファージュのステンドグラスって大変美しいですね!特に青のグラデーションがステキです。

「ラ・ファージュ」ってどこかで聞いた名前。。
あっそうそう、ラ・ファージュセメント!?
よけいなこと思い出してしまいました。。


ジョン・ラ・ファージュ
1856年、渡欧しパリやロンドンに行き、ジョン・ラスキンが援護するラファエル前派に影響を受ける。
1857年秋、ニューポートに戻ったあと、メトロポリタン美術館の建設にも携わった建築家リチャード・モリス・ハント及び画家ウィリアム·モリス·ハント兄弟に師事する。1877年設立された米国芸術家協会(Society of American Artists)にルイス・C・ティファニーがいた。
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経歴を見て驚いたのが、日本に黒船でやってきて開国を迫ったペリー提督のお兄さんの娘(ペリーにとっては姪)マーガレット・メイソン・ペリーと1860年に結婚していることです!
また、義理の妹にリラ・ギャロット・ペリーがいる。彼女も日本に滞在したことがある。

マーガレット・ペリー 
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黒船のペリー提督も生まれたペリー家のあるロードアイランド州ニューポートには、ラ・ファージュとマーガレットが4年間暮らしていた家、ラ ファージ ペリー ハウス La Farge Perry Houseがあり、ホテルになっているとか。


1886年(明治19年)には、日本にも訪れ、日光、鎌倉、京都で描いたと思われる水彩画が残っている。
鎌倉の大仏
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また、ジョン・ラ・ファージュはその時の日本の滞在記もまとめている。
『画家東遊録』(An Artist's Letters from Japan. 1897)

彼の最初の仕事となった、ボストン、トリニティ教会のステンドグラス、1873年
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ここで驚きましたのが、ボストン、トリニティ教会のサイトによれば、なんと、イギリス、ラファエル前派の画家エドワード ・ バーン = ジョーンズや、アーツ・アンド・クラフツで有名なウィリアム・モリスの会社が関わっていることでした!

ボストン、トリニティ教会サイトより引用

”1882 年に完了した 4 つの windows (含むボイルストン ストリートまたは北翼廊の側に豊かな緑の背景と 3) 英語ラファエロ前派の画家エドワード ・ バーン = ジョーンズによって設計され、ウィリアム ・ モリス & 株式会社によって実行されます。紛れもない礼儀正しい行と開花英国におけるアーツ ・ アンド ・ クラフツの装飾的なパターンが含まれます。”



ラ・ファージュは、ボストン教会の仕事で評価を得て、鉄道王のバンダービルド家の邸宅のステンドグラスも制作する。ノース・カロライナ州アッシュヴィルにあるお城のような大邸宅にも彼が制作したステンドグラスがあるそうです。

@いつか訪れてみたいですが。。

フランス、ロワール川沿いに達つブロア城をモデルにしているという。
ジョージ・ワシントン・ヴァンダービルト2世が建てたビルトモア・エステート
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”ジョージ・ワシントン・ヴァンダービルト2世(George Washington Vanderbilt II, 1862年11月14日 ニューヨーク - 1914年3月6日 ワシントンD.C.)は、アメリカ合衆国の富豪ヴァンダービルト家の相続人の1人。鉄道王コーネリアス・ヴァンダービルトの孫。合衆国で最も巨大な個人邸宅であり、「金ぴか時代」のアメリカの象徴とされるビルトモア・ハウス(Biltmore House)とその地所(いわゆるビルトモア・エステート)を建設したことで知られる”


アメリカ金ピカ時代の象徴的な遺産。アメリカ版ベルサイユ宮殿でしょうか!
by caramel24carat | 2014-03-26 17:00 | 建物・アート | Comments(0)
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