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シャルダンの≪食前の祈り≫



シャルダンの≪食前の祈り≫について



@穏やかな日がつづいています~☼


食前にささげる感謝の祈りを、フランスでは「ベネディシテ」と云うそうですが、
パリ生まれのシャルダンの作品≪食前の祈り≫は、小さな女の子が可愛い手を合わせながら食事の前に感謝の祈りをささげていますが、途中で言葉がつまって、母親や姉を見上げる愛らしい様子を描いています。
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ルイ王朝の華やかな宮廷中心のロココ様式のなかにあって、かつてのオランダ絵画のような素朴なつましい市民生活のシーンを描いた小品ですが、愛おしく清らかなシーンに思わず魅入ってしまいます。

座った女の子よりずーっと大きいテーブルには、温めたばかりのスープ皿が並べられている。
右下にはコンロと柄の長いお鍋も描かれてます。
でも、お父さんは?お父さんはどうしたのでしょうか?

このテーブルの高さと座った女の子との極端とも思える対比は、タイトル≪食前の祈り≫を強調しているようにも思えます。

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≪Grace before Dinner≫1744年
ジャン=バティスト・シメオン・シャルダン
Jean-Baptiste Siméon Chardin
1699年11月2日 - 1779年12月6日
ロココ時代のフランスの画家

この作品は、エルミタージュ美術館のフランス絵画の展示室に飾られていましたが、
パリのルーブル美術館と他に2点、バリエーションは計4点あるそうです。

シャルダンは聖ルカ・アカデミーの会員になった後、ルイ15世に謁見を許され≪食前の祈り≫を献呈し評判を得て、各国の王侯貴族からも注文が殺到したという。

ロシア、サンクトペテルブルグのエカテリーナ2世もその中の一人だったようで、この作品のヴァリエーションを1766年から1768年の間に取得している。ということは、そのエカテリーナ2世愛蔵だった作品がエルミタージュで展示されていたのですね~

因みにシャルダンが、ルイ15世に献上した作品は、エカテリーナ2世のものとはちょっと違っています~
どこでしょうか?
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≪食前の祈り≫ 1740年 ルーヴル美術館

@見た限りでは、柄の長いお鍋がありません。。

以下作品について、ルーブルのサイトより拝借引用

“日課を果たすほほえましい生活

ここでは全ての点で、シャルダンとブーシェのような画家の対比が際立つ。目立たないが称賛に値する美徳、日課を果たすほほえましい生活、侯爵夫人のような洒落気はないものの、清潔で体にぴったり合ったドレス、母と子供たちの交錯する視線が輪の形を作り出しており、形態としての輪と愛情の輪が、テーブルクロスや皿といった、構図のその他の輪(円形)とも同化している。食卓に付く前に子供たちに祈りを唱えさせる母親という主題は、目新しいものではない”

@日本では「いただきま~す」と、スープがさめない簡単で短い言葉でほんとよかった~
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by caramel24carat | 2014-12-24 18:04 | 旅行・建築・アート
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