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Caramel 24 Carat

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テルミドールの反動とフランス革命暦




テルミドールの反動とフランス革命暦についてなど




@昨日の雨から一変し快晴の穏やかなお天気になりました~☼




フランス革命については、きっと“ベルばら”の愛読者はお詳しいのでしょうね~

例えば歴史上の人物を調べていますと、ユリウス暦とかグレゴリオ暦で表記されていて月日のズレがありややこしいと思っていましたが、さらに今回フランス革命暦なるものに遭遇しました。

@ちなみに、グレゴリオ暦は、日本では明治5年(1872年)に採用され、明治5年12月2日の翌日を明治6年1月1日(グレゴリオ暦の1873年1月1日)とした。

また、ロシア正教のロシアではカソリック教の暦は嫌われ、ロシア革命後の1918年2月14日にグレゴリオ暦が導入されたみたいですが、その後も二転三転あってややこしい。

さて、フランス革命期の1794年には、“テルミドールクーデター”あるいは“テルミドールの反動”という“フランス革命暦“の月の名まえのついた事件が起こっている。

このクーデターの起こった1794年7月27日(テルミドール9日)は、フランス革命政府がつくった革命暦の11番目の月(7月~8月にまたがる)にあたる。テルミドール〈フランス〉「thermidor」は「熱月」の意らしい。11番目とは。
フランス革命暦ではフランス共和紀元は、フランス革命により王政が廃止された翌日のグレゴリオ暦1792年9月22日(秋分)の日を共和暦元年元日としている。

テルミドールでググると

美味しそうなオマール海老のテルミドールなんかがヒットしますが、
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フランス史に登場する“テルミドール(thermidor)の反動”とは、
“フランス革命政府を支配していたロベスピエール派がクーデターで倒れ、ロベスピエールらが処刑された事件。これにより、恐怖政治が終わり、反動期に入ったとされる”

前回記事に出てきたパレ・ロワイヤルで、1789年7月12日午前、赤字財政再建中だったスイス人で銀行家であったネッケル財務長官の罷免の知らせが広まった時、ちょうどお昼の大砲が轟いた。「市民よ、武器をとれ!」と、ジャーナリストで編集者でもあった青年弁護士カミュ・デムーランのアジテートに煽動され堰を切ったように、その後7月14日のバスチューユ襲撃へと市民革命暴動が始まったわけですが、その数年後1794年、カミュ・デムーランは裁判よって、クーデターより先立って4月5日に処刑されている。デムーランとパリのエリート校ルイ=ル=グラン学院の同級生で同志でもあった、かのロベスピエールらも処刑されたのが”テルミドールのクーデター、または、反動”でした。驚くことに、一旦罷免された財務長官ネッケルですが、7月16日、バスティーユ襲撃を受けて再び財務長官に就任している。。

ロベスピエールらが逃げ込んだパリ市庁舎
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2012.7 撮影

約220年前の1794年7月27日(テルミドール9日)
テルミドールのクーデターのパリ市庁舎前様子
偶然だけどアングルが似ているのでリアルに感じます。。Wikiより引用
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革命というのは、やっぱり大変なことになっていたのですね!


@次々と革命政府の公安委員会らによって、つぎつぎとギロチンにかけ粛清し恐怖政治を行っていた急進的なジャこパン派ですが、その首班ロベスピエールは元祖テロリストといわれている。ですが、この流れって、ロシア革命と似ているんじゃないでしょうか!?と思うのですが。
フランス革命ではブルボン王朝、ロシア革命ではロマノフ王朝が打倒され王や皇帝一家は処刑されてしまう。
絶対王政崩壊というのは、ホントに一般市民にとってはありがたい話ですが、何かそれを仕掛けていた人たちがいて、ロベスピエールら彼らこそうまく煽動され使い捨てにされたような気もする。

タイトルのフランス革命暦ですが、フランス革命が進む中で、革命政府は、シーザーのユリウス暦でもなく、ローマ教皇グレゴリウス13世のグレゴリオ暦でもない、フランスだけの”フランス革命暦”というのを作っちゃったというから驚きです!

このフランス革命暦は、なんともロマンチックで文学的なんですね~
月、日のすべてに動物や植物や花等の名前が付いているのです!
フランスらしいというかフランス人の美意識に改めて感心しました。
まあ、でも、「時間」は“花より団子”ですよね。。万国共通でないと不都合ですし。
しかし、“時の革命”まで発想してしまうことに驚きです。

フランスの共和暦( 仏: Calendrier républicain)
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この暦、なんと十進法でできていたらしい。
一日も、10時間~!

フランス革命時に使用された十時間時計。文字盤の外側に、ローマ数字で従来の二十四時間が記載されている
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以下wikiより引用転載

“1793年、フランス革命政府は、カトリック色の強いグレゴリオ暦を廃止して新たな暦法を制定した。この暦法では、1年は365日で、革命政府が指定した年が別に閏年となった。1年は12か月、すべての月は30日で、あまった5日(閏年は6日)は年の終わりに置いて休日とした。さらに1か月を10日ずつ3つのデカード(décade。週・旬とも訳す)に分け、従来の週 (semaine) と七曜を廃止した。さらに混乱を生じたのは、年数を共和制宣言の行われた1792年9月22日から数え、さらに年初もこの日(グレゴリオ暦で9月22日に相当する日)にしたことである。

革命暦が失敗に終わった理由として必ず挙げられることに、暦だけでなく時間の単位も変更したことがある。フランス革命暦では、1週は10日、1日は10時間、1時間は100分、1分は100秒とすべて十進法が使われた(十進化時間)。合理性を追求したためだがこれまでの生活習慣と大きく異なるものであった(同時期に考案されたメートル法は十進法を採用しているものの、正式な単位として普及した)。時計に至ってはあまりにも性急に導入されたために一部を除いて普及することはなかった(ブレゲらによる十時間時計が残されている)。

この暦は七曜に慣れた国民の間では不評であったため、1802年3月31日より七曜が復活した。さらにナポレオンが皇帝となった2年後、共和暦14年雪月10日の翌日を1806年1月1日として革命暦は廃止され、元のグレゴリオ暦に戻った。これにはカトリック教会との和解という目的もあった。”



フランス革命暦(フランスかくめいれき, 仏: Calendrier révolutionnaire français)または共和暦( 仏: Calendrier républicain)は、フランス革命期にフランスとその衛星国家で使われた独自の暦法。原則として十進法を用いていて、各月を平等としたのが特徴。

フランス革命暦を用いた紀年法をフランス共和紀元といい、これは遡ってフランス革命により王政が廃止された翌日のグレゴリオ暦1792年9月22日(秋分)の日を共和暦元年元日とし、これに基づいて加算する紀年法である。暦が採用された日はグレゴリオ暦で1793年11月24日だが、これは革命暦では共和暦2年フリメール4日と表記された[1]。

革命暦(共和暦)は後述の問題点により、グレゴリオ暦で1805年12月31日までの12年間余りしか使用されずに廃止された。1871年のパリ・コミューンではごく短期間復活している。年数の方は第一共和政および第一帝政の期間で使用された。

フランス革命暦の各月には、詩人ファーブル・デグランティーヌ(英語版)[2]によって創案された文学的な月名が付けられている。

秋は -aire, 冬は -ôse, 春は -al, 夏は -idor と三か月ずつ脚韻を踏んでいる。
1.[秋] Vendémiaire ヴァンデミエール(葡萄月):9月22,23,24日~
2.[秋] Brumaire ブリュメール(霧月):10月22,23,24日~
3.[秋] Frimaire フリメール(霜月):11月21,22,23日~
4.[冬] Nivôse ニヴォーズ(雪月):12月21,22,23日~
5.[冬] Pluviôse プリュヴィオーズ(雨月):1月20,21,22日~
6.[冬] Ventôse ヴァントーズ(風月):2月19,20,21日~
7.[春] Germinal ジェルミナル(芽月):3月20,21日~
8.[春] Floréal フロレアル(花月):4月20,21日~
9.[春] Prairial プレリアル(牧草月):5月20,21日~
10.[夏] Messidor メスィドール(収穫月):6月19,20日~
11.[夏] Thermidor テルミドール(熱月):7月19,20日~
12.[夏] Fructidor フリュクティドール(果実月):8月18,19日~

末尾は、該当月1日のグレゴリオ暦でのおおよその日付を示している。葡萄月1日は、グレゴリオ暦では9月22日か23日か24日にあたる。

フランス革命暦では、すべての日付に名がついていた。各日につけられた名称は、五曜日は家畜、十曜日は農機具、そのほかの曜日は植物の名にちなむ。

例;Vendémiaire(葡萄月) (9月22日ごろ~10月21日ごろ)
1.Raisin(ブドウ)
2.Safran(サフラン)
3.Châtaigne(クリ)
4.Colchique(イヌサフラン)
5.Cheval(ウマ)
6.Balsamine(ツリフネソウ)
7.Carotte(ニンジン)
8.Amaranthe(アマランサス)
9.Panais(パースニップ)
10.Cuve(桶)
11.Pomme de terre(ジャガイモ)
12.Immortelle(ムギワラギク)
13.Potiron(バタースカッシュ)
14.Réséda(モクセイソウ)
15.Âne(ロバ)
16.Belle de nuit(オシロイバナ)
17.Citrouille(カボチャ)
18.Sarrasin(ソバ)
19.Tournesol(ヒマワリ)
20.Pressoir(ワインプレス)
21.Chanvre(アサ)
22.Pêche(モモ)
23.Navet(カブ)
24.Amarillis(アマリリス)
25.Bœuf(ウシ)
26.Aubergine(ナス)
27.Piment(唐辛子)
28.Tomate(トマト)
29.Orge(オオムギ)
30.Tonneau(ワイン樽)
by caramel24carat | 2015-01-16 15:00 | 歴史・人物 | Comments(0)
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