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チェチリア・ガッレラーニと白貂








チェチリア・ガッレラーニの肖像画「白貂を抱く貴婦人」



レオナルド・ダ・ヴィンチの名画!


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Ritratto di donna con ermellino, 1485-1490, 54 x 39 cm, Cracovia, Czartryski Muzeum




「モナ・リザ」を凌ぐ最高傑作   @個人的にはこちらの方が好き





寓意的肖像画であると云う
1、ルドヴィコはナポリ王から「白貂の勲位」を授かっていて、白貂はイル・モーロ自身の象徴である。
2、白貂はギリシャ語でガレー(galee)と発音され、チェチリアの姓ガッレラーニ(Gallerani)  と語呂合わせになっている。
3、白貂は純潔や節度のシンボルと見なされていて、チェチリアへの賞賛の意味がこめられている。

Cecilia Gallerani (1473–1536)チェチリア16歳の頃の絵らしいが、13歳と書かれたものもある。はっきりしているのは、ミラノ公ルドヴィーコがベアトリーチェと結婚する前からの愛人であったこと。
生家ガッレラーニ家はミラノでは貴族称号を与えられず、彼女の父は早くに亡くなった。が、彼女の母親マルゲリータは医師の娘でもあったので、教育熱心で、6 兄弟にはラテン語と文学を一緒に受けさせた。 1483年10 歳の時に、セシリア・ステファノ・ヴィスコンティ(ヴィスコンティ家!?)と婚約したが、結納したあと1487年不明な理由で破談になっている。傷心の彼女は修道院に入り、1489年5 月そこを出た後、ルドヴィコと出会っている(ここもつじつまが。。)これは偶然なのか、あるいは野望を持った彼の計画なのかしら。。

並はずれた美貌と知性と教養を兼ね備えたチェチリアは、イル・モーロ(色黒の男:ルドヴィコの通称)の寵愛だけではなく、当時の名だたる文学者たちからも称賛されていた。




ところで白テンってどんな動物? 
 
つぶらな黒い瞳に冬毛の真っ白なオコジョって可愛いぬいぐるみみたい!
チェチリア・ガッレラーニと白貂_b0209886_1021873.jpg


体長は20cm位。胴長で頭が小さくてみじかい足がちょこんと付いてる
可愛いわりに肉食動物で獰猛、ペットとして飼うにはムリのよう。

動きが敏捷で、とっても可愛い!

@音がウルサイのでミュートがいいかも




★英語辞書 ermine ━【名詞】アーミン
1. (動物) オコジョ, エゾイタチ, (俗に)白テン 《イタチ科の動物; 冬毛は黒い尾の先を除いて白くなる; 毛色が赤褐色の夏期には stoat と呼ばれる》.
2. オコジョの毛皮 《昔, 判事や貴族の人が着た》.



@ポーランド観光局のサイトによれば、クラクフのチャルトリスキ美術館にある「白テンを抱く貴婦人」は、同美術館が2010.4月より大改修工事に入ったため、ブタペストやワルシャワなどへ貸し出されているのでチェックが必要とか。完成するのが2012年(予定)、それまで閉館。
by caramel24carat | 2010-10-31 14:09 | 建物・アート | Comments(0)
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