思い出した2枚の絵画から
@バラ、マダム・アルディは、マルメゾン宮殿の庭師だったアレクサンドル・アルディさんが奥さまに奉げたバラでした。いまさらですが、マルメゾン宮殿は、皇帝ナポレオンの元皇后ジョセフィーヌが余生を過ごしたお屋敷としても有名ですが、庭園のたくさんのバラを、画家ピエール・ルドゥーテ(Pierre-Joseph-Redoute)に描かせた「バラ図譜」は有名です。当時のバラ169品種が描かれているそうです。
そのマルメゾン宮殿の様子が描かれた一枚の絵が、昨年訪れた“エルミタージュ美術展”で展示されていました。しかし、その絵はなんと約90年後に描かれたものであるのに驚きます。画家の想像力って逞しいですね!
≪1802年 マルメゾン宮殿でのパーティ≫
1894年作 フランソワ・フラマンFrançois Flameng (1856–1923)
きっと、詳しく見ていくと歴史上の人物が描き込まれているのかもしれませんが。。
ジョセフィーヌの連れ子オルタンスを追う帽子をかぶったナポレオン。髪飾りをつけたジョセフィーヌは長椅子に腰かけている。ちなみに前夫との間の娘オルタンスは皇帝ナポレオンの弟ルイと結婚しオランダ王妃となりますが、その後離婚し引き取って育てた3男のルイ・ナポレオンはナポレオン3世。このころの欧州の王家はみんな親戚だったんですね!
フランス革命後は、古代ギリシャ・ローマ風の建物やファッションがブームだったらしく、パルテノン風の建物が建ったり、白いゆったりした簡易なドレスが流行ったそうで、絵の中の女性はみんな白いハイウエストのドレスを着てますね~これからの暑い時期は涼しくていいかも知れませんが、冬場はさすがに寒くてカシミアのショールを羽織ったりしたそうです。素材も贅沢な絹より綿が多かったそうで、リヨンの絹産業が衰退したとか。。
@ところで、三島由紀夫が結成した“楯の会”の服ですがなかなかステキですね!彼の完璧な美学にはおそらく“ナポレオンの存在”があったのかも知れないと軍服を見ながら確信しました~!?
そこで思い出したのが、昨年夏訪れたシャンティイ城コンデ美術館トリビューン内に展示されていたナポレオンの肖像
第1執政官ナポレオン・ボナパルトの肖像 Portrait de Napoléon Bonaparte, Premier consul
1803年 フランソワ・パスカル・シモン・ジェラール Baron Francois Pascal Simon Gerard
上のナポレオンの軍服と楯の会の制服似てません?
上はネットで拾った三島由紀夫の写真。 白黒ですが服はカーキ色です
メモ
ナポレオンの名言ってたくさんあるのですね。凄いですね!
ちょこっと目にとまったものを
★人は、 まとった制服のしもべとなる
★最も大きな危険は、勝利の瞬間にある。
★約束を守る最上の方法は、 約束をしないことである。
う~~ん、なるほど。。。