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Caramel 24 Carat

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ポンペイ展≪踊るマイナス≫が可愛かった



なんとなく秋の気配が~☀

「すいっチョン すいっチョン~♪」
と、虫の鳴く声も聞こえてきました


ポンペイ展≪踊るマイナス≫が可愛かった_b0209886_10243290.jpg

   出先で



先日は、玄関のドア前に
大きなバッタが訪問中で

ウッカリ踏みつぶすところでした~
ほんとコワいわ



昨日は、名古屋市博物館に≪ポンペイ展≫が来ているので
やっとこ行ってまいりました

ポンペイ展≪踊るマイナス≫が可愛かった_b0209886_10422090.jpg



その中で
壁画≪踊るマイナス≫が可愛かった~♪

ポンペイ展≪踊るマイナス≫が可愛かった_b0209886_12084477.jpg


会場入り口にて

タンバリンと杖を持って
お迎えしてくれました~

≪踊るマイナス≫嬢は
なんと、ギリシャ神話に登場する

≪酒神ディオニッソス≫
またの名を≪バッカス≫

その酒の神ディオニッソスに
お供している女性のことなんだそうだ

もうずいぶん前に

イタリアの海底から
引き上げられた

酩酊状態の≪踊るサテュロス≫
(サテュロスは酒神の男性信者)

を見た時は本当に
感動しましたが

約2000年前の≪踊るマイナス≫も
なんて可愛いいだろうと
ワクワクしながら眺めました

お酒の席を盛り上げるかのように

右手にタンバリンを持って
鳴らしながら踊っている様子ですが


実物は背景の壁が
黒でした
ポンペイ展≪踊るマイナス≫が可愛かった_b0209886_12260735.jpg

入り口の看板より



それにしては、お酒の席とは正反対の
なんともネガティブな名まえだわ

そこで、ちょこっとググってみると

ギリシャ神話の酒神ディオニッソスの
女性信者≪マイナス≫とは

お酒に含まれるアルコール成分「エタノール」による
酩酊作用を言おうとしたらしい

お酒を飲むと、素面(しらふ)ではできないような
破廉恥な行動をしてしまう

まさに
「マイナス」
な、言動ってお酒の席にはあります

まあ、ギリシャ神話とは
≪人生哲学の書≫でもあったのでしょうか

18~19世紀の知識人の
必携のバイブルだったらしい
というのも納得だわ

薩摩治郎八の
タナグラ人形が流行ったのは

「ギリシャ神話なら当然知ってるよ」
とインテリ度をアピールするシンボルで

オシャレでセンスの良い
コレクションでもあったのかも知れない



パリス・シンガーやイサドラ・ダンカン
の新古典様式の流行った時代は

当然、ポンペイの遺跡発掘が
大きく影響していたのでしょうか

そもそも、パリス・シンガーの
「Paris]
ですが

神々の女王ヘーラー・知恵の女神アテーナー・愛と美の女神アプロディーテー
の三美神からアフロディテを選んだ
≪パリスの審判≫をした

パリスにちなんで
名まえを付けられたんじゃないかしら

その≪パリスの審判≫が
キッカケで
トロイア戦争が起こったらしい


ギリシャ神話はヨーロッパ美術の
大きなテーマであるのを
あちこちで実感しますが


今回、≪踊るマイナス≫を
初めて知って
ホントよかったわ


”マイナス(希: Μαινάδη, 英語: Maenad)はディオニューソスバックスの女性信奉者である。ギリシア神話ローマ神話に登場する。マイナデスは複数形。

説話におけるマイナスの振舞はエタノールの酩酊作用を説明しようとしたものである。エタノールは時として、素面ではとてもできないような破廉恥な所行の原因となる。”


このポンペイの展覧会で
ちょっと驚いたことがありました!


先日、イタリアの歴史的な観光地でもあるらしい
アマトリーチェで大きな地震がありました

2016年、8月24日.M6.2
24日午前3時36分(日本時間同日午前10時36分)


実は、昨日訪れたポンペイ展の
展示会場で

ポンペイ展≪踊るマイナス≫が可愛かった_b0209886_10441294.jpg


べスヴィオ火山噴火のバーチャルな映像コーナーで
噴火の様子が時系列で
映像化したものがあったのですが

ヴァスビオ火山噴火は、なんと
AD.79年8月24日午後1時頃でした

まあ、偶然なのか、8月24日は同じ!?

2000年の時の違いはありますが
月日が同じとはビックリだわ!?

この展覧会は巡回で
六本木ヒルズでも開催されたらしい

アマトリーチェの木っ端みじんな
現場写真をみますと

日伊国交樹立150年記念らしいですが

4月に起きた熊本といい
何も、同じように日伊で大地震が起きなくてもと

あらぬ妄想してしまいました


と、つい話は逸れましたが

その、ヴェスビオ火山大噴火で
噴出し、降りかかった大量の火山灰等で

1748年のポンペイの発掘調査まで
瞬間密封され完全な保存状態の
素晴らしい遺跡の中で特に

ポンペイ展≪踊るマイナス≫が可愛かった_b0209886_11035736.jpg

今回は「ポンペイの赤」が美しい
壁画が多く展示されてました


この「ポンペイの赤」については以前にちょこっと書いてました

また
アルメリア人の開いた
パリ最古のカフェ≪プロコップ≫でも
ちょこっと書いてました


いや、今読んでみると
ちょこっとどころか長々ですわ

それからポンペイ発掘に関連して

サンクトペテルブルグのロシア美術館で
カルル・ブリュロワの≪ポンペイ最後の日≫


を見たことについても書いてました

その中の記載部分に
次のような箇所があったのですが

”ナポレオンの1812年のロシア遠征に参加した
ナポレオンの側近ジョアシャン・ミュラはナポリ王となり

ナポレオンの妹カロリーヌと結婚し
ミュラとカロリーヌ夫妻はポンペイ発掘に情熱を注いだという

特に、ナポレオンの妹カロリーヌは
多くの私財も投じたことから「マダム・ポンペイ」と
あだ名がつくほどだった”



改めて、ナポレオンの妹が
「マダム・ポンペイ」だったこと
思い出しました!


★ちょっとメモ


パリス・シンガーとヴァルサイユ宮殿
そしてイサドラ・ダンカンとロシア
そんな関係もまたまた見えてくる

さらに、アレクサンドル3世の崩御を記念して
ニコライ2世が建てた
ロシア美術館

ロシア美術館はアレクサンドル3世の祖父
パーヴェル1世の
ミハイロフスキー宮殿を改築

ロシア皇帝パーヴェル1世の
娘がアンナ・パヴロヴナオランダ王のウィレム2世に
嫁いだ




パーヴェル1世の母親は
エカチェリーナ2世




以上メモ













by caramel24carat | 2016-08-28 13:20 | 建物・アート | Comments(0)
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