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Caramel 24 Carat

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デュポンとゴッホの幻の≪芦屋のひまわり≫




今日も残暑厳しいです~☀



気がつけば、セミの鳴き声が止みました
先日から、キッチンの出窓にアリさんがいて
ギョッとしたわ


デュポンとゴッホの幻の≪芦屋のひまわり≫_b0209886_13044398.jpg

どこから来るのかしらね?

ギリシャのイソップのお話に≪アリとキリギリス≫がありますが
もともとは≪アリとセミ≫だったらしい

アルプスを越え東欧へ伝播され
セミからキリギリスになったと
以前知ったことがありました

アヴィニョンへ行ったとき
お土産屋さんには
ラベンダーの紫の石鹸とともに
セミのグッズが並んでいたわ



そもそも
セミは土の中での下積み生活が
7年にも及ぶらしいし

せっかく世に出て来て
精一杯鳴き
夏が過ぎればその儚い一生を終える

アリがいいのか?
あるいはセミ(キリギリス)がいいのか

ほんと人生イロイロだけど
まあ、コツコツもパッ~とも
どっちもイヤですけどね


ところで、アリさんがいた
キッチンの出窓の板は
デュポンのコーリアンという
ナンチャラものなんですが



デュポンといえば
化学最大手のアメリカの会社らしい

火薬を作っていたんですよね


元々「Du Pont」家は
名まえからしてフランス人ですが
フランス革命後アメリカへ逃れたユグノーらしい

(Wikiによれば)
アントワーヌ・ラヴォアジエに師事し化学知識があり
黒色火薬工場としてデュポン社を設立し
南北戦争では巨利をあげた

やがて20世紀に入りダイナマイト無煙火薬などを製造するようになった
第一次世界大戦第二次世界大戦では火薬や爆弾を供給したほか
マンハッタン計画に参加し
ワシントン州ハンフォード・サイト、テネシー州のオークリッジ国立研究所
ウラニウムの分離・精製やプルトニウムを製造するなどアメリカの戦争を支えた”

なんと原子力の核をつくっていたんですね!


1920年代以降は化学分野に力を注ぎ
1928年には重合体(ポリマー)の研究のためにウォーレス・カロザースを雇い
、彼のもとで合成ゴムナイロンなどが発明された
さらにテフロンなどの合成繊維合成樹脂
農薬塗料なども研究・開発し取り扱うようになった”


そうか、そうなんですね
デュポン社などが
化学繊維を発明したことによって

それまでの絹や木綿に取って代わった
ということがあったのでしょうね

木綿王の三代目薩摩治兵衛や
白洲次郎の父親白洲文平の綿布商社なども
ちょうど、1920年代の後半に
最盛期を終えている



前回、京都、丹後ちりめん(絹織物)の生産地でもある
与謝野というところで
ひまわりフェスティバルという催しがあると知りましたが

与謝野というところは
あの与謝野鉄幹と晶子の
出身地らしい

元財務大臣だった与謝野馨氏の
祖父母にあたるらしい

次男・与謝野秀は外交官として
イタリア・エジプト大使などを歴任し
1964年東京オリンピック事務長を務めた

(与謝野馨氏はエジプトにいたこともあっった
母の知人中曽根康弘の紹介で日本原子力発電に入社、とも)



また、以前行った、ドイツのニュルンベルグでみた
≪アドラー≫に似た
SLの博物館もあるらしい

そんな与謝野ですが
なんと、ひまわりが何十万本も植えられているとは
なんで、ひまわりなのか?

と、ちょっと気にかかりますが


ひまわりといえば
ゴッホの≪ひまわり≫を思い浮かべるわ


なんと、ゴッホさん、南仏アルルへ
引越ししてから

何枚もの≪ひまわり≫を制作していたらしい
花瓶に生けたひまわりの本数も
3本~15本まで
また背景も黄色やブルーと

全部で12枚あるらしい

デュポンとゴッホの幻の≪芦屋のひまわり≫_b0209886_15305899.png

その≪ひまわり≫シリーズの中で
2番目に制作された

幻の≪芦屋のひまわり≫と呼ばれるものが
あったらしい

「幻」で、「あった」、というのは
第二次世界大戦中、芦屋で大空襲にあい
なんと、昭和20年8月6日、焼失してしまったらしい

背景が濃紺の
5本のひまわりが描かれた素敵な作品です

もうずいぶん前だけど
「ゴッホのひまわりの種」を
売っていたので
珍しいなと思い
撒いてみましたが
全然芽が出なかったわw


デュポンとゴッホの幻の≪芦屋のひまわり≫_b0209886_15422708.jpg
1888年8月

この幻の≪芦屋のひまわり≫を買った人物は
いったい誰なのか?

なんと、大阪の財閥で綿織物で財を成した山本顧彌太という人物
またしても綿関連のお金持ちだわ

(山本顧彌太の邸宅が兵庫の芦屋にあった)

関西五綿の誕生

伊藤忠商事、丸紅、トーメン、ニチメン(現双日)、兼松は
関西五綿と呼ばれる。


関西五綿は
それぞれ江戸時代中・末期頃の繊維問屋がルーツである。

伊藤忠と丸紅は
薩摩治郎八の祖父と同じ
滋賀の豊郷町




この幻の≪芦屋のひまわり≫ですが

なんと、徳島の鳴門にある
大塚国際美術館には
陶板で複製されたものがあるという

鳴門といえば、この間、1923年8月、42,5℃の最高気温を記録した、と知ったばかり

またしても、鳴門




”山本 顧彌太(やまもと こやた、1886年1月19日 - 1963年11月25日)は、昭和日本実業家

1886年大阪生まれ。高校を卒業後、大阪で綿織物を扱う会社を設立し財を成した。”

武者小路実篤に傾倒し、白樺派パトロン的存在となった。武者小路から白樺派美術館建設構想に協力してもらいたいとの依頼により、1919年ゴッホひまわりを購入した。当時の金額で7万フラン(2万円)であったという。この作品は空襲により焼失した。こ
1963年11月25日に死去。”

”2番目の作品とされる。1920年に日本の実業家山本顧彌太スイスから購入し
た。白樺派美術館の設立を考えていた武者小路実篤の依頼によるとされる。当時の金額で7万フラン(2万円)であったという。1921年の東京での展覧会は京橋星製薬ビルで行われている。1920年前後の星製薬ビルは多くの芸術展覧会が開かれており、当時の公開においても「ゴッホのひまわり」が評判の作品として扱われていたことが分かる。しかし、1945年8月6日に第二次世界大戦芦屋市空襲により焼失。:焼失までの間に東京大阪で展覧会により公開されている。2003年兵庫県立美術館で開催された「ゴッホ展」において「芦屋のひまわり」というテーマで特集された。

陶板複製画を中心とした博物館の大塚国際美術館が原寸大の陶板で再現し、2014年10月1日から展示している[1][2]。”



日本にあるゴッホの≪ひまわり≫のもう一点は
安田火災が
当時54億円で購入し話題になりました

この≪ひまわり≫は
黄色の背景で
15本のひまわりが描かれている


デュポンとゴッホの幻の≪芦屋のひまわり≫_b0209886_16343147.jpg
1987年3月30日
ロンドンのクリスティーズで落札
3月30日は、ゴッホのお誕生日だわ



昔、安田火災の人から
ゴッホの≪ひまわり≫のプラスチックの下敷きを
もらったことがあった~あはは


当時、昭和製紙の斉藤という社長が
高額54億円で購入したと話題になってました
(手数料その他を合計すると58億らしい)

いま改めて調べてみると

安田火災のゴッホの≪ひまわり≫を
ロンドンのオークションッで落札したのは
後藤靖男会長だったらしい


後藤 康男(ごとう やすお、1923年3月6日 - 2002年11月27日)は
日本実業家で、安田火災(現損保ジャパン)元会長。

混乱するのですが
同じゴッホの作品を購入していた人物がいました

大昭和製紙の斉藤会長は
ゴッホの≪医師ガシェの肖像≫を
デュポンとゴッホの幻の≪芦屋のひまわり≫_b0209886_16484794.jpg

1990年5月15日
ニューヨークのクリスティーズで
なんと、125億円で落札!

もう一点
ルノワールの≪ムーラン・ド・ラ・ギャレット≫を
119億円で落札していた!

バブリーな時代だったのね

齊藤 了英(さいとう りょうえい、1916年大正5年)4月17日 - 1996年平成8年)3月30日)は、日本実業家。大昭和製紙(現・日本製紙)名誉会長。「東海の暴れん坊」の異名をとった[1







天才ゴッホさんですが
どうも作品を見る限り
とても、精神を患っているようには思えないのですが

そもそも、ゴッホは、牧師の家に生まれ
本人も牧師を目指していた


前に、南仏アルル近郊にマグダラのマリアが籠った洞窟があると知りましたが

ゴッホもピエール・ロティの『お菊さん』を読んでいたことや
日本の浮世絵にとても影響を受けていた
というのはよく知られていますが

アルルへやって来たのは
そのマグダラのマリアの籠った
聖地サント・ボームがあったからじゃないかと思う

ゴーギャンがフランス政府のミッションで
タヒチに行くと言った後

ゴッホが拳銃で自殺をしたというのは
なんともオソロしい話ですが

そもそも、ゴッホがピストルを持っていたことに
まず驚きますわ!?



来年、ゴッホとゴーギャンの展覧会があるらしい

デュポンとゴッホの幻の≪芦屋のひまわり≫_b0209886_16565526.jpg











by caramel24carat | 2016-09-01 17:00 | 建物・アート | Comments(0)
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