うす曇りの土曜日~
この時期
うっかり忘れないように気を付けている
庭木への朝夕の水やりですが
🚿
NY
メトロポリタン美術館には
エドガー・ドガの1メートルほどの大きさの
バレエの衣装を着た少女の
彫刻がありました
エドガー・ドガ
≪14歳のバレリーナ(踊り子)≫
ドガと云えば
パステル画が多いですが
彫刻はごく少ないようです
しかし
あっちっこっちの名だたる美術館に
同じような少女像があるのは
コピーかしら?
ボストン美術館にあるのは
ガラスのケースに入っているようなので
オリジナルなのかな
追記
1881年に生前唯一出品し発表した
≪14歳のバレーリーナ≫
の彫像は
いわゆるマダムタッソー館で見られるような
ろう(ワックス)人形にカツラや衣装を着けたものだったらしい
(明らかに批難されたようです)
ドガの死後ワックスの彫像は
ブロンズ彫刻として甦った
なんと
28体あるらしい!
というわけで
オリジナルはワックス(ロウ)だった為
溶かされ
あちこちに飾られているのは
かたどりされたコピーというわけですね
納得です
ちなみに
モデルの14歳の少女は
ベルギーからの移民の子で
洗濯屋と仕立て屋の両親の娘
マリー・ヴァン・ゴーテム
(Marie van Goethem)
でした
とてもリアルな少女像の
後ろ姿には
髪に大きなリボンが結んであります
ドガは従軍の際
網膜をやられて”まぶしがり症”で
戸外よりも室内で制作活動をしたようだ
新興ブルジョワの銀行家の息子でもあった
ドガは
上流階級の社交場でもあった
パリオペラ座の会員になって
舞台袖や稽古場などに足繁く通って
練習に励むバレーダンサーを描いたようです
なんとなくうら寂しさを感じる
少女像
当時のバレエ・ダンサーは
いわゆる舞妓さん的な存在で
紳士たちのパトロンの存在が大きかった、という
(貧しい移民の少女もいたとか)
この絵では
バレエを踊る少女たちの姿を
椅子に座ってふんぞり返って見学している
黒い服の紳士2人はパトロン的な関係者かしら
左側で両手をあげている紳士は
舞台監督かしら
≪舞台のバレエ稽古≫(1874)
2017.2 メトロポリタン美術館にて
この絵は
とても有名な(油彩)作品ですが
2人の少女がバーにつかまって
稽古に励んでます
よく見ますと
床にはジョーロが置かれています
稽古場にホコリがたつと
なんと
ジョーロで水撒きをしたのだそうだ!
ドガは1874年
負債を隠してた父親の死後
借金返済のため家財の多くを売り
またそのために
たくさんの作品を描いたという
パステル画が多いのはそのためかしら
(パステル画は制作に時間がかからない)
ドガの制作魂と踊り子の清らかな美しい魂が
共演しているように感じられる