夏 夏 夏~☀
外出中の熱中症に気をつけねば
ところで
ピカソの≪白い服の女≫が
メトロポリタンにありました
Picasso
≪Woman in White≫
1923年
分解特異なキュビズムから
原点に戻ったような作品で
白い衣を纏ったギリシャ彫刻のような
骨格のしっかりした女性が腕を組み座っている
メトロポリタンにて
2017.2
いわゆるピカソらしからぬ
大変爽やか作品、だと思います
この作品は
ピカソがフランスのリビエラ
キャップアンチーブでの休暇を終え
パリに戻って9月に制作した、という
この女性のモデルは
奥さまのロシア貴族出身の
バレエダンサーだった
オルガ・コクローヴァという説と
作品の≪白い服の女≫のモデルは
裕福なジェラルド・クルリー・マーフィの
奥さまサラ・マーフィーという説もあるようです
オシャレなマーフィー夫妻
アンチーブの海岸にて
1923年
ジェラルドのボーダーシャツは
バスクボーダーといわれるもの
パンツは麻のショーツ
船乗りの靴エスパドリーユ
頭にはに鈍黄色のターバン
ブラック・バンブーのステッキ
このスタイル
今では
夏のリゾートファッションの定番ですよね
もともとジャラルドさんの
このオシャレなファッションを
真似て流行したらしい
Sara Sherman Wiborg (November 7, 1883 – October 10, 1975)
Gerald Clery Murphy (March 25, 1888 – October 17, 1964)
NY,パリそして
キャップアンチーブと住まいを移り構えた
富裕なマーフィー夫妻は
アーチストたちのパトロンだった
アンチーブでは
ジェラルドとサラのサークルには
フッツジェラルドやその妻のゼルダや
ヘミングウェイ、そして
ピカソがいた、という
改めて作品≪白い服の女≫を
眺めてみますと
ヤッパリ
奥さまオルガのように思います
バレエダンサーだったのですから
美しい姿勢が作品から窺えます
ピカソの新古典主義時代の作品の中の一枚
原点に戻った清々しい作品ですね
追記
♡
ピカソのバスクシャツ姿
1952年
テーブルの上のおちゃめなパンに注目!